仏教における現世で実践すべきことと題して、「四諦」・「八正道」・「中道」というものがあります。
四諦とは、仏陀が苦を救うために説いた教えであり、現代で考えると四つの真理になります。この四つはそれぞれ、苦諦・集諦・滅諦・道諦で苦に関する真理を表します。苦を知り、その原因を知り、それを滅するように実践すると訳して考えられるのです。
前述の実践のために必要となる方法論を八正道と呼び、その内容は@正見(正しく観察する)、A正思惟(五欲とされる金銭等に対する欲・性に対する欲・食べること飲むことに対する欲、名誉に対する欲、睡眠に対する欲を心に浮かべてよく考える)、B正語(悪口や嘘から離れる)、C正業(邪行とされるものから離れる)、D正命(間違った生活を捨て、正しい生活をはじめる)、E正精進(努力をする)、F正念(正しいことを精神集中して理解する)、G正定(正しい理解を完成させる)とされます。短く記述したので正確ではないかもしれませんが、上記@−Gを通じて涅槃の状態を目指すというのが仏教的な思想で、輪廻から脱するためには、単に肉体の限界としての死は終わりを意味するのではないと考えられます。
以上のような考え方を根本にもつ仏教においては、死を捉えようとするよりも、どのように生きるかを重視しているといえると思われます。
しかし、現代社会では仏教の中でも死後のこと、例えば極楽浄土の存在や戒名を頂いて仏になるなどを一般的に考える傾向にあるようです。